伊勢の南玄関、熊野灘から。

人と海が共に生きる、藻場再生プロジェクト。

日本

三重県 熊野灘・南伊勢町

紀伊半島の南端、熊野灘に面した南伊勢町。

リアス海岸に囲まれた美しい海と、温暖な気候に恵まれた農山漁村です。

古くから漁業と柑橘栽培が盛んで、地域の人々は自然と共に暮らしてきました。

FEATURE

01

地理と自然環境

「伊勢の南玄関」

と呼ばれる豊かな海と山

02

産業

三重県屈指の水揚げ量を誇る

漁業と、ブランド養殖業

03

ひじき水揚げ

藻場再生における

海藻類の漁獲量の維持

04

豊かな自然環境を活用した地域行事

第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~

天皇皇后両陛下御臨席のもと南伊勢町にて放流行事が、令和7年11月9日に行われました

PROJECTS

磯焼けから海を救う。

三重県熊野灘で進む、藻場再生プロジェクト

かつて熊野灘の海には、魚が群れ、アオリイカが産卵し、海藻がゆらめく豊かな藻場が広がっていました。

しかし近年、気候変動による海水温の上昇や、ガンガゼ(ウニ類)による食害の拡大などにより、藻場は急速に失われています。海底が白く荒れた岩肌だけになるこの現象は「磯焼け」と呼ばれ、海の砂漠化とも言われています。

藻場は海の生態系を支える“森”のような存在です。魚介類の産卵や成育の場となり、二酸化炭素を吸収・固定するブルーカーボン生態系としても注目されています。


藻場の消失は、水産資源の減少だけでなく、気候変動対策や地域経済にも深刻な影響を及ぼします。

こうした課題に対し、私たちは「人が海に適切に関わること」で自然のバランスを取り戻すことができると考えています。


NPO法人SEA藻は、この海の再生を目指して2014年からガンガゼ駆除を中心とした藻場再生活動を続けています。漁業者や自治体、研究機関と連携し、失われた藻場を人の手で取り戻す取り組みです。

再び藻が育ち、アオリイカやアワビが戻る海へ。ブルーカーボン・クレジットの活用を通じて、持続可能な資金循環を生み出し、豊かな海を未来へとつなぎます。

SOCIAL IMPACT

藻場の再生による

生態系の回復

ブルーカーボン・クレジット創出

による資金循環の確立

地域×NPOの協働による

関係人口の創出

次世代へ受け継ぐ

海の環境教育への展開

地域・NPO・研究機関が連携する海の再生活動

NPO法人SEA藻は、2014年より三重県熊野灘海域でガンガゼ駆除活動を開始しました。スキューバダイビングの技術を活かし、ボランティアダイバーと共にウニ類を除去することで、海藻が再び生い茂る環境を整えています。これまでの活動で、藻場の回復とともにアオリイカやイセエビ、アワビなどの生物が戻り、生態系の再生が確認されています。


この取り組みは単なる環境保全活動にとどまりません。

地域の漁業者や自治体、研究機関、企業が連携し、海と人との新しい関係を築く“地域再生プロジェクト”でもあります。

さらに、活動をブルーカーボン・クレジットとして価値化し、次世代へと続く資金循環の仕組みを構築しています。